「立川断層帯」〜都心部周辺で最も注意を要する活断層 〜
◆全国要警戒「7活断層」の1つ 政府も重点調査決定 (2009年度より)
活断層による震災への備えを強化するため、国は、将来強い揺れに見舞われる可能性が高く、周辺人口が約50万人以上の7活断層帯について、2009年度から重点調査する計画案をまとめました。そのうちの1つが、この「立川断層帯」。全国に大小2000ヶ所程度あるとされる活断層の中から絞り込まれた、まさに要注意の活断層です。
【断層帯の位置】
立川断層帯は、埼玉県入間郡名栗村から東京都青梅市、立川市を経て府中市に至る断層帯で、名栗断層と立川断層から構成されます。全体として長さは約33kmで、概ね北西−南東方向に延びています。
【断層帯の過去の活動】
立川断層帯の平均的な上下方向のずれの速度は、0.2−0.3m/千年程度と推定される。本断層帯の最新活動時期は約2万年前以後、約1万3千年前以前で、平均活動間隔は1万−1万5千年程度であった可能性があります。
【断層帯の将来の活動】
将来マグニチュード7.4程度の地震が発生すると推定され、その際に北東側が相対的に2−3m程度高まるたわみや段差が生じる可能性がある。本断層帯は、今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の活断層の中では比較的高いグループに属しています。平均活動間隔からみて注意が必要です。
(※尚、今後の発生確率は30年間で2%、50年間で4%程度となります。一見低く感じますが、これは数千年単位の営みを30年規模に置き換えて表現しているためで、実際はかなり高い数値となります。阪神淡路大震災の30年確率が8%といえば理解しやすいと思います。)
「立川断層帯」の震度シュミレーション
◆最大震度7を想定

シュミレーション結果では、当該断層のズレおよび地盤が破壊される方向に向かって震度6強以上の揺れが広がっています。
(右図のオレンジと赤色部分が該当)
活断層型地震は、プレート型地震と比較して、震度6以上の広がりはコンパクトであり、ダメージも局所的になると想定されています。しかしながら、対象地域は首都圏の中心部に近く、多くの人口やインフラにも影響を与えることから、決して軽視できるものではないと考えられます。